土の家 1

本年もよろしくお願いいたしまします
年明け早々に解体工事がはじまります。古い農家の納屋を解体し新たに若いご夫婦と子供たちの家が建ちあがります。味わい深い建物になるよう練っていきます。図面は詳細図までびっしりありますが土地に合うよう窓の位置はひとつひとつ様子をみながら大きさや位置を決めて行きます。解体される建物はお寺と同じ瓦と土壁で時代・時間を感じます。もちろん解体するだけではありません。時代や味わいをました素材がこの納屋の中には満載です。板材や梁材の一部は内部の棚板や小机に使いたいと事前に確保しています。なんといってもこの瓦を何かに利用したい思います。

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石探し

建築資材として使える石を探して近県の石切り場にでかけてきました。小さな石切場ですが歴史は古く近隣の墓石・基礎石と多く使われてきたようです。多くの種類の石が以前は採掘されていたようですがその石材は今は本当に少なくなり非常に残念でなりません。国産の石材は貴重な素材だと思います。同じ石でも個性があり採掘位置の違いでさまざまな表情があり魅了させてしまいます。残されいる石材をうまく建物に取り込んでいきたとおもっています。カタログではものの質感はつかめませんね。img_6142 img_6143

庭の仕事

建物は大まかには完成しこれから庭の仕事に移ります。庭木は何にするか悩みましたが、近くの山にある植物で花が咲き実がなり鳥が食べに来るものが良いとのことで、ツリバナを主木ともう1本をヒメシャラを植えています。ツリバナは今回採用した4m前後が最大のものでこれからの大きな成長はありませんがヒメシャラについてはこれから上に横にと大きくなっていくことだと思います。5・6年もすると樹高に変化が出で来ることを楽しみにされています。木を植えてみるとやはり良いです、家には植物がどうしても必要なものなのだと思います。建物が突然にこの場所に以前からあったかのような錯覚を覚えます。
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綿化粧

土壁で出来たこの家は土の乾燥に時間かけてやっと外部の断熱工事に取り掛かることができました。写真の白い壁は断熱を入れた状態になります。断熱材は種類が多く工法等さまざま仕様がありますが今のところはアクリル繊維で出来たものに落ち着いています。まず材料の変化が少ないこと、湿気を逃がし溜めないことで壁内の結露が少ない。今回の住宅は土壁を採用しているので結露の心配はないです。IMG_5303

ゆきもよう

初めて建設中の屋根に雪が積もりました。完成は春になります。夏に基礎・棟上をしてから年をまたいで1月の終わりと早いものです。それぞれの時間や季節・生活の様子を想像しながらひとつひとつを決めて進めています。
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京都のお寺でのこと

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    北庭から入ってくる光が柔らかく壁に反響してつつみこまれました。
久しぶりの京都で土探し・美術館とお寺巡りでした。

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単純なことがすごくむずかしいともえてきました週末でした。

色探し

壁の仕上げ土を探しに京都へ、さまざまな色彩を調合して特別な色土をつくります。さてどんな色がいいのか考えてしまいます。決まってはいるのですがもう一度じっくりと考えます。
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土をつける

木摺板に土をつける。硬く練った土を左官鏝で押さえつける、押さえられた土は木摺板の裏に押し出されかみ合っていきます。そして反対側よりもう一度土を押さえつけ45から50mmの土壁をつくります。気候風土にあった素材をつかうことで土の調湿性や蓄熱性をいかすことになります。IMG_0039

杉の下地

土壁を付けるための下地を柱・間柱に打ち付けた写真です。通常の土壁の下地は竹を割って巾を整えたものを使うのですが今回は木材の産地でもあり注文に的確に答えてくれる製材所も近場にあるので、竹の代わりに杉の木摺板を壁に打ちつけこれに荒壁(粘土と藁を混ぜ合わせたもの)を着けていきます。木摺板は巾が3㎝厚み0.9㎝ありこれをメッキした釘で止めていきます。時間のかかる作業ですが竹のものよりは手間が軽減できたと思います。細い木材の列が規則を持って取り付けられた姿はとても美しくこれから土を付けていくのがもったいない気もしています。壁付け前の一瞬の下地の姿に惹かれますね。
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樹を削る

10月に入りめっきり朝夕は涼しくなりました。進行中の住宅は木材の加工に入り自分の書いた枠図・木材加工図と照らし合わせ木材を職人と共に削りだしています。1枚の丸太の輪切りの材から必要な大きさを決め必要な場所に必要な木目や色合いをイメージしながら一つ一つ選びながら進めていきます。木材はいくら天然乾燥をしても削り出すとその木材の樹種の香りがします。どうしても長居してしまいます。
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