日和が丘の家 宮城県石巻市災害復興住宅


場所

建物は津波により大きな被害を受けた宮城県石巻市門脇の北側の高台に位置し石巻湾・旧北上川を望む復興住宅である

記憶

多くの人の人生を奪った2011年3月11日を永遠に伝えて行く事が大切なことだとおもいます。津波により奪われた命を追悼するため、いつまでも心に残し後世に伝えるため、高台の斜面に桜を植えこの春の出来事を何百年と伝えるきっかけにしていきたいとおもいます。

生活

新たに遠く離れた土地に移住することなく慣れ親しんだ土地で津波がおよばない最短の土地に移り生活を地域と共におくっていくことを目的とした住宅です。

同じ出来事に遭遇し助け合った人たちのための 住まいです。

1つの敷地に1つの 住宅ではなく南東かの住宅を配置し地域の中の小さなまとまりをつくり相互の人間関係のきっかけをつくる住まいとしています。

共有していくこと

想いやものを共有することではじめて人と人がつながりあえるとおもいます。

敷地には4つの小住宅を配置し東側のデッキを住人の共有スペースとしています。

また、住戸に面した庭は接する住宅どうしの共有の庭とします。

西側には住人と町に解放した桜の木を植えた庭でベンチを配置しています。住戸以外の部分はすべてなんらかのかたちで共有した構成としています。

窓をつなげる

各住戸は個室と浴室・トイレ以外の空間は外に向かって大きく南北に解放できるよう窓を配置しています。窓は4棟とも同じ位置にあり家々の気配をつなげています。

建物

最も一般的な木造在来工法を採用し永く住むことを目的として計画しています。柱・梁は桧・松を利用し、しっかりと乾燥した良質の材料を使用します。基礎についてはベタ基礎を採用し地面の湿気を遮断すると共に断熱材を打ち込み冷気の伝達を防いでいます。建物の暑さ寒さ対策として屋根・外壁床に断熱材を充填し夏場の熱を防ぎ、長い冬の冷気を防いでいます。